1997年、ドイツの対テロリズム特殊部隊GSG9の要請により開発され、実戦装備品として納入されたのがジン社のモデル403.EZM2.GSG9です。過酷な使用条件に耐え、視認性に優れていることが第一条件でした。

会社創立とともに航空時計を専門に作り続け、1960年代からはモデル156.Bの前身モデル155がドイツ連邦空軍に制式採用された経緯を持つジン社。航空時計作りで培われた優れた視認性と機能性そして信頼性がそのままモデル403.EZM2.GSG9に受け継がれ、制式採用となったのです。

それから10年が過ぎた2007年、モデル403.EZM2.GSG9の後継機として開発されたのが、モデルUX. EZM2.GSG9です。みずからの発想や技術を存分に採用したこのハイスペック仕様は、まさに生死を左右する対テロリズム部隊GSG9にこそ相応しいモデルです。

シリーズ共通の海水耐性に優れ反磁気性があるＵボート・スチールの使用、セラミック以上の1500という高硬度を持ち特殊結合方式で固定された回転ベゼル、特殊なオイルを時計ケースに封入することで実現する5,000mという高い防水性に加え、このモデルではリューズを通常と逆の左側に付けています。

重火器が引っかからないよう安全性を重視した配慮がされており、常に危険と接する特殊部隊にとって事故につながる要素を事前に排除することに役立っています。

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